ハーバードMBA 留学記

Yuske2007-02-11


新幹線の中で読了した。


私には大きな学歴コンプレックスがある。いつか、大学に行って勉強したいと考えている。それも海外の大学で、金にもならないような哲学を学びたいと考えている。


表題の「ハーバードMBA留学記」の元となるblogを知ったのは二年も前だろうか。

作者の岩瀬さんの巧みな文章と、彼の類い稀なる経験に魅了され、すぐに毎日チェックするようになった。
更新がある日は嬉しくなり、更新されるのを毎日心待ちにした。


彼の体験、そして彼に憧れるのはいくつかの理由がある。

海外への留学
それもハーバードMBA
彼の柔軟な頭
彼の素晴らしい人脈
リップルウッド、BCGという華々しい経歴

彼の全てに大いに憧れ、かつ、人間くさい部分にも魅力を感じた。


自分は、彼と全く同じとは行かなくても、彼のように、全身で生きている喜びを表現できないだろうか?

難しいと思える道も、小さな積み重ねの延長線上に連なり、どんなに困難に見える道も、迂回路や、そこへ続く道が必ずある。
必ずあるはず、と信じている者は、たどり着く道を見つけるか、こしらえてしまう。


25歳という年齢になり、僕にはまだ、自分が人生の中で体現したい事柄が見つかっていない。
今目の前にある仕事が、それをしっかり行うことで、地球やそこに住む人々の幸福の総量を増やす力が働いている、と即答はできない。だから、自分の仕事は人類にとってはクリティカルでない気がする。
あくまで、それはプラスαであり、ないならないでもよい仕事だと、心の奥のどこかでは感じているのかもしれない。

日本が今よりもっと高齢化し、税収が減って財源が苦しくなったとき、海外に頼っている穀物がうまく調達できなくなったとき、温暖化による温度上昇を抑えるための冷房を維持するコストが肥大し資源消費サイクルがさらに高まるような矛盾した資源の必要性が発生したとき、若者の犯罪率が上昇し海外からの知的労働者に単純労働の労働力な他に知的労働のパイまで奪われ、日本人がワーカーとして機能しなくなったとき、

こんな、充分起きうる危険を前にして、オフィスのデザインなんて言っているのは非常に悠長、なんと思ってしまっている。


「本当に必要なこと」がやりたい。
それが「何」かは、恣意的な判断基準によるのかもしれない。

だが、それを見つけよう。
右往左往しながら、見つける。
偶然出会う、というのでもよい。
とにかく、それを見つけるのだ。


なんてね