ソウルメイト

決して社交的な方ではないし、集まりにも参加しない。
酒、タバコ、カラオケにも行かないし、そもそも基本的には一人でしか行動しない。

そんな自分にも、数本の、ありありと感じられる、関係性の糸がある。


10代の自分は、恐らく、30歳までには精神的な問題で、死んでしまうだろうと思っていた。
しかし、今でも生きているのは恐らく、数本の、しっかりとした、関係性の糸があったからだ、と思う。


四六時中一緒にいなくても、そこに、ありありと、存在を感じられるような、そういった存在。
そういうものがあれば、生の実感を感じられる。意味など、あまり考えなくてもよい。


記憶は次第に遠く、セピア色になっていくのかもしれない。
しかし、セピア色の写真は、これ以上、日に焼けることはない。