音楽

中学校の時の音楽の先生が言っていた。
「あなたたち、私はね、難しい音楽の用語や、有名な音楽家の名前を覚えたりしてほしいなんてこれっぽっちも思ってないの。ただ、これからの人生で、音楽がきっとあなたたちを支えてくれることがある。だから、音楽を好きになって欲しいの。人間は音楽がないと生きていけない。私の名前なんて思い出さなくていい。このことだけ忘れないでいて」

毎日きつめの香水のをつけてくるこの先生のことを時々思い出します。
そして、音楽に助けられるたびに、この授業を思い出します。授業のときは
「音楽なんて所詮娯楽の一つに過ぎない。商業利用された、ゴミみたいな音楽が、「俺は音楽だ」なんて恥ずかしげもなく跋扈している。しょうもない。愛だの恋だの、言葉を軽んじてる。ああいやだ。」
なんて考えていました。

ある日、人生に疲れて、終わりなく繰り返される「日常」という紙芝居にほとほと飽きてしまった時、人生になんの希望も、生きている意味も、意義も、将来に対する期待も、光も失いそうになったとき、父が急に倒れて私が東京から実家に戻らなくてはならなくなったときも、愛する人が離れていったときも、いつも「音楽」が私を支えてくれた。

詞が、メロディーが、それによって作り出されるまぶたの裏に映し出されるイメージが、世界がそこにあり、その世界に引き寄せられ、時の流れが異なる世界へ、行くことができる。

NLP理論というのがある。簡単に言ってしまうと、人間の近くは大きく3つに分類できる。すなはち、聴覚、視覚、触覚。みな、この3つを使い分けているらしい。人によって、感じ方の傾向があるらしい。Aさんは聴覚的に捉え、Bさんは視覚的に捉える、といった風に。

ちなみに私は「触覚的」だと思う。より原始的な脳を使う知覚の方が、脳の深いレベルに記憶が保存されているので、本能的によく覚えている、思い出しやすいらしい。

言いたかったのは、音楽は確か、小脳や海馬といった、より原始的な脳に記憶されるらしいのだが、そうか、それで、昔覚えたメロディが、ふとした瞬間に何かに突き動かされるように湧いて出てくるのか、と納得したものだ。

アメリカに行ったら、是非、脳については勉強しよう。




脳トレ―最先端の脳科学研究に基づく28のトレーニン
お、面白い。。。


Think! 2005年春号
すごーい!ゲストが豪華です。


ハーバードからの贈り物
かばんに入れとこう、ぜひ。

寝よう。明日は5時に起きてみようかな♪