一日5分でいい

一日にたった5分でいい。
自分が普段見ている目線を、ぐっと抽象化して、遥か高みにまで上げ、流れていく時間全て、変わりゆく世界、この、現象世界の中にたまたまぽつんと自分は存在している。


そうして、そう認識する、そうイメージすることで、自分がこの世に生を受けていられる物理時間と世界が存在し続けていられる物理時間を見較べ、ああ、自分は確かに死にゆく存在であり、そしてまた世界も、消えゆく存在に外ならないのだということを、直感的に
「ああ、そういうものだなあ。私の力でそれを変えることもできない。また、他の人がどうこうして、それを変えることもできない。」
と、一瞬のうちに、それを感覚的に理解させられてしまう。

私達は、有限な物理時間に支配されている存在であり、少なくとも肉体はいつか朽ち果てる。